Linuxへの愛を、全力で語ります
偏愛をかたってみます
以前、イケハヤさんの記事で偏愛を語る、というのがあったので、今日はチャレンジで私の偏愛を書きたいと思います。
告白します
正直に言います。
私は、Linuxというオペレーティングシステムに本気で恋をしています。
「え、OSに?」と思った方、ご安心ください。正常な反応です。ただ、恋に理屈はないとも言いますので(笑)。
Linuxには、一度ハマるともう戻れない、そういう魅力があります。同じパソコンを使っているはずなのに、まったく別の生き物のような快感がある。
今日は、そのLinux愛を思いきり語らせてください。
技術の話も出てきますが、できるだけ噛み砕いて書きます。「Linux、聞いたことある気がする」くらいの方にも楽しんでもらえると嬉しいです。
Windowsって、なんとなく使っていませんか?
突然ですが、あなたは今のパソコン、「何というOSを使っているか」分かりますか?
多くの方は「Windows」と答えるはずです。
「なぜWindowsを選んだのか」と聞かれると、正直「買ったら入っていたから」という方が多いんじゃないでしょうか。
「買ったら入っていたから使っている」。恋愛に置き換えると「出会ったから付き合った」みたいな話で、それはそれで自然なことです。でも、世の中にはもっといろんな選択肢があるんですよ、ということを今日はお伝えしたい(笑)。
Windowsは実際に使いやすいし、ほとんどのことはできる。家電量販店でパソコンを買えばそのまま動くし、困ったときの情報もたくさんある。
でも、その「当たり前」の外側に、もう一つの世界があります。
それが、Linuxです。
WindowsとLinuxの、根本的な違い
オープンソース、という言葉を聞いたことがありますか。
「プログラムの設計図(ソースコード)を誰でも見られる・使える・変えられる状態にしている」というものです。
Windowsは、クローズドソース。中身はMicrosoftしか見られない。お金を払って使うライセンス制です。
Linuxは、オープンソース。中身が全部見えて、誰でも無料で使えて、改変もできます。
「だからどうした」と思うかもしれません。正直、普通に使う分には関係ない話でもあります。でも、この違いが、哲学として大きいんです。
Windowsは「会社が作ったものを買って使う」スタイル。
Linuxは「世界中の人たちが協力して作ったものをみんなで使う」スタイル。
例えて言うなら、Windowsは建売住宅、Linuxは木材から自分で選んで建てるDIYの注文住宅、みたいなイメージです。どちらも住めるけれど、作り方と思想がまるで違う。
オープンソースという奇跡
少し掘り下げてもいいですか。
Linuxは1991年、リーナス・トーバルズというフィンランドの学生が「趣味で作ってみた」ことから始まりました。
「趣味で作ってみた」が、今や世界を動かすOSになっているわけです。スケールが違いすぎる(笑)。
それから35年。世界中のエンジニアたちが自分の時間と知識を持ち寄って、今のLinuxになっています。誰かの命令ではなく、「より良いものにしたい」という気持ちだけで。
お金ももらわずに、世界を動かすソフトウェアを作り続けている人たちがいる。
実は今、みなさんが使っているスマートフォンのAndroidも、GoogleやAmazonのサーバーも、スーパーコンピューターも、ほとんどがLinuxで動いています。「知らない間に、すでにLinuxを使っている」んです。
「え、私もLinuxユーザーだったの?」という感覚、ちょっと面白くないですか(笑)。
ディストリビューションという概念
さて、ここからがLinux愛を語る上で外せないポイントです。
Linuxには「ディストリビューション」という概念があります。略して「ディストロ」。
簡単に言うと、「Linuxをベースにした、いろんな種類のOS」です。Linuxは「核(コア)」の部分だけを提供していて、その上にいろんなチームが「使いやすい形にまとめたもの」を作っています。それがディストロです。
Windowsには「Windows 11」という一種類しかありませんが、Linuxには何百種類というディストロが存在します。この選択肢の多さが、まずすごい。
Ubuntu(ウブントゥ)
「Linuxを試してみたい」と言えば、まず勧められるのがUbuntuです。
デスクトップが分かりやすく、日本語の情報も豊富。「Linuxの入口」として最も広く使われています。無料でダウンロードでき、今使っているWindowsと同じパソコンに並べて入れることも可能です。
Ubuntuの “Ubuntu” というのはアフリカ南部のズールー語で「人々への思いやり」を意味します。OSの名前にこんな意味があるって、ちょっといいですよね。
Debian(デビアン)
安定性を最優先したディストロです。
サーバー(ウェブサービスを動かすコンピューター)で長年使われてきた実績があり、「とにかく壊れない」が最大の強みです。
Ubuntuの「親」にあたるディストロでもあります。料理で言えば、Ubuntuは「Debianをベースにして、さらに使いやすくアレンジしたもの」という関係です。
Manjaro(マンジャロ)
後で紹介するArch Linuxをベースにしながら、初心者でも扱いやすくしたディストロです。
「自由度が高いLinuxを使いたいけれど、難しすぎるのは嫌だ」という人にちょうどいい選択肢です。いいとこ取り、という感じ。
Arch Linux(アーチリナックス)
私が今使っているディストロです。そして、一番語りたいやつです。
特徴は「最初は何もない」こと。
インストールの時点で、黒い画面(ターミナル)しかありません。デスクトップ画面もなければ、ブラウザもない。ネットワーク設定も、フォントも、日本語入力も、全部自分でコマンドを打って設定します。
「え、それ何が楽しいの?」と思いますよね。分かります。正直、最初の数時間は「これ、普通にWindowsでよくない?」ってなります(笑)。でも不思議なもので、だんだん「黒い画面と会話している」感覚が出てきて、気づいたら沼にいます。
全部自分で作ったからこそ、「自分のマシンに何が入っているか、全部わかる」という状態になれる。何かトラブルが起きても、どこを直せばいいか見当がつく。
「パソコンを使う」ではなく、「パソコンを理解する」ための道です。
Arch Linuxには ArchWiki という公式のドキュメントがあって、この情報量と質が圧倒的です。Arch Linuxを使っていない人が、別のLinuxのトラブル解決のためにArchWikiを参照するくらい、信頼されています。
「見た目」も選べる
ディストリビューションを選んだら、次は「デスクトップ環境」を選びます。
Windowsで言えば「スタートメニューや壁紙のある画面全体の仕組み」のことです。Linuxでは、これも自分で選べます。
KDE(ケーディーイー)
Windowsに近い見た目で、機能が豊富です。「Linuxに乗り換えたいけれど、慣れた感じがいい」という人に向いています。カスタマイズ性が非常に高く、見た目を細かく変えられます。
GNOME(グノーム)
シンプルでモダンなデザインです。MacOSに近い雰囲気があります。余計なものが少なく、「集中できる環境が欲しい」人に人気です。
Xfce4(エックスエフシーイー)
とにかく軽い。古いパソコンや非力なマシンでも快適に動くことで有名で、「動作が重い」と感じているパソコンを復活させるために使われることもあります。
実は私も今これを使っています。タイル型を卒業して「シンプルで軽くて、余計なことをしない」Xfce4に落ち着きました。凝った設定に疲れたとき、シンプルなものが一番だと気づくんですよね(笑)。
タイル型ウィンドウマネージャー(i3、bspwm、Swayなど)
これが、沼の奥底です。
普通のデスクトップ環境は、ウィンドウ(画面の中の窓)を自分でドラッグして配置します。タイル型は、ウィンドウが自動で画面いっぱいに整列します。マウスをほとんど使わず、キーボードのショートカットだけで全部の操作ができる。
最初は覚えることが多くて大変ですが、一度身につくと恐ろしく速い。「マウスを持ちたくない人間の最終形態」みたいな環境です(笑)。
私もbspwmというタイル型を使っていた時期がありました。自分で設定ファイルを書いてカスタマイズしていくのですが、毎回「自分だけの環境」が育っていく感覚があって楽しいんです。壁紙、フォント、バーの色、アニメーション。ぜんぶ自分で決められる。
完成した画面を前にじっと眺めてうっとりしていたとき、ふと気づきました。「これ、誰かに見られたら絶対に『気持ちワル!』って思われる顔してるな」と(笑)。
Arch Linuxでの日常
今の私のパソコンは、Arch Linux + Xfce4で動いています。
朝、ターミナルを開いてパッケージ(ソフトウェア)を最新に更新するところから1日が始まります。sudo pacman -Syu という魔法の呪文を一つ打ち込むだけで、システム全体が一瞬でピカピカの最新に生まれ変わる。この感覚が気持ちいいんです。
Arch Linuxは「ローリングリリース」という方式で、常に最新の状態に更新され続けます。「WindowsをバージョンXXに上げる」みたいな大きな節目がなく、ずっと最新を使い続けられます。
ブラウザはFirefox、エディタはNeovim、メモはObsidian。全部オープンソースです。「自分のデータを自分でコントロールできる」環境が、気持ちよくて好きです。
インストール直後に何もない黒い画面と向き合ったあの時間のことを、今でも覚えています。一個ずつ設定を調べて入れていくうちに、少しずつ画面が育っていく。あれは達成感がありました。
Linuxを愛する理由、結局のところ
長々と語りましたが、最終的に私がLinuxを好きな理由は一つです。
「自分で選んで、自分で作る」という自由があること。
OSを選ぶ。デスクトップ環境を選ぶ。使うツールを選ぶ。全部を自分で決められる。
Windowsは「与えられた環境でうまくやる」。Linuxは「環境を自分で作って生きる」。
これは単なるOSの話じゃなくて、もう少し大きな話に繋がっている気がします。
「誰かが作ったものを使う」のと「自分で作って使う」のは、たった一行の違いに見えて、根本的に違う体験です。
Linuxを触り始めてから、「パソコンが怖くなくなった」という感覚があります。何かトラブルが起きても、「調べれば直せる」という感覚。中身が見えているから、恐れることがない。
ふと思うんですが、「既存の枠に頼らず、自分に合った環境をイチから作る」というLinuxの哲学って、ASDの子育てで日々やっていることにも似ていると感じます。マニュアル通りじゃなくていい。自分たちに合うやり方を、試行錯誤しながら作っていく。その感覚が、どこかで繋がっている気がするんです。
家族から見たら「またパソコンいじってる」で終わる話かもしれません(笑)。
Linuxに興味が出た方がいれば、ぜひ試してみてください。
自宅で眠っている古いパソコンがあれば、そこに入れてみてください。特にXfce4のような軽いデスクトップ環境を選べば、古いマシンが新品みたいに蘇ることがあります。「もう使えないな…」と思っていたパソコンが復活するのは、それだけで気持ちいいですよ。
今使っているパソコンのスペックが良い方は、VirtualBox(ヴァーチャルボックス)という無料ソフトを使う方法もあります。Windowsの中にLinuxを仮想的に動かせるので、メインのパソコンを壊す心配なく、まずお試しができます。
「黒い画面、怖い…」という最初の壁だけ越えれば、あとは楽しくなります。
沼へようこそ。
次回は、Linuxの「黒い画面」ことコマンドライン(CLI)愛を語ります。「なんでわざわざキーボードで全部打つの?」という疑問に、全力でお答えします。黒い画面の沼は、まだまだ深いんです。
ママゴトラボについて
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Linuxへの愛を全力で語られている話、開発者として読みながら頷かせてもらいました。SNS運用を超効率化するツールを配布してるアカウントで、フォローさせてもらいました🥺フォロー返していただけたら嬉しいです。
リーナスをリナックスと読んでたくらい、くわしくないのですが🥹Linuxはフィンランドの学生が趣味で作った!すごいです❣️こういう知らないお話知れるの嬉しいです🥰ありがとう❣️☺️